House N【企画設計】

市の個人住宅計画案です。

プライバシーを確保しつつ、いかに光と風を内部に導くか。

限られた空間の中で、いかに多様な居場所をつくり出すか。

この住宅は、敷地の特性を読み解き、機能的な要求に一つひとつ丁寧に応えることで生まれた、合理的かつ豊かな空間の提案です。 

建物のボリュームを分節し、ガルバリウム、木、塗り壁といった素材を使い分けることで圧迫感を軽減し、リズミカルな外観を創出しました。

杉板型枠のコンクリート塀から玄関ポーチへと続くアプローチは、外部と内部を緩やかに繋ぎ、住まい全体に一体感をもたらします。 

LDKは、床座のリビング、ダイニング、そして小上がりの畳スペースと、床のレベルに変化をつけることで、

一つの大きな空間の中に視覚的な広がりと心理的な「間」を生み出しました。この多様な「居場所」が、家族それぞれの時間と、共に過ごす時間の両方を豊かにします。 


Date.           2025.08

Principal use.     住宅

Location.             広島県

Structure.        木造2階建て

Site area.      189.74

Total floor area. 104.33